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第43話 仕様・施工編 『防音室工事』

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ドラムイラスト

こんにちは。

今回は、家族に後ろめたくはありつつも、我が家最大の贅沢スポットであります「防音室」の工事についてです。興味ない方はスルーしてください。興味ある方は過去記事もよければどうぞ。

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過去記事にも書きましたが、防音室工事は専門業者に依頼しました。その中で幸いだったのは、新築工事に組み込んだので、基礎や電気、内装など、こちらでできる工事は本体建築でカバーし、予算削減できた事。あと、現場監督という立場から現場を総括的に管理・確認できた事です。

それでもまぁ高額ですよね、実際やっている施工だけを見ていると、単純な建築関係者でもやってやれない事はない内容なんですが(それは最初から分かってるんですけど)、その寸法設計がマズくないかとか反響の度合いとかは素人では分かりませんし、何より失敗したら取り返しつかないですし。

防音施工の詳しい仕様や図面、細部の工事写真とかは、専門業者さんの企業秘密的な部分もあろうかと思いますので、害の無い程度にサクッとだけお伝えしとこうかなと思います。まぁ自宅に購入したものなので悪い事ではないと思うんですけど(笑)、ぼくも専門外の知識については安易に説明して誤解があってもいけないと思いますので。

防音室の仕様

・概要

木造新築住宅の1Fに施工。東・南、北側に少し外部に面し、内部はホール・物入・シューズクロークに面している。南側は隣家とそこそこ隣接、東側は隣家の庭が広く隣家建物自体とは結構離れている。

1F平面図

重視するのは外壁側で、遮音性能としては、南側隣家との中間点でD-65、東側と北側の角(窓のあるあたり)から1m離れた地点でD-70を計画。内部は、ホール側は外壁と同仕様ですが、ドアが木製2重防音ドアのためその部分はD-30程度、物入れ側はD-55。

スチールドアが良かったんですけどねぇ…、手が届きませんでした。ドラムを置く事を想定はしていますが、本格的な「ドラム練習部屋」とか「練習スタジオ」みたいなものは目指していませんし、完璧なものは木造では無理でしょうから、たまに叩く程度の想定(そんなにパワフルではなく)で、その時に天井も含め内部側への騒音はある程度覚悟していました。(ただ、現在はチビが全力で叩くんですけど…。)そういう意味でもこの間取りで良かったなと思います。居室に隣接せずに、ホールや物入れがクッションになっていますので。でも直上が寝室でして、さすがに夜中にドラムとかベースは無理だと認識していましたが。

何より近隣に迷惑を掛けたくなというのが最優先でした。ただそんな中でも、窓だけは小さくてもどうしても欲しかったので、遮音的によろしくないのは分かっているのですが、計画してもらいました。もちろんFIXです。ですから、結果どうなるのかなぁと心配もしていましたが、それはまた後日談で…。

・構造

簡単に言うと「浮き床」構造であり、床・壁・天井ともに建物の構造体とは縁が切れた仕組みになっています。床は基礎本体と緩衝材で縁の切れたコンクリートで、壁(4方とも)はその床の上に躯体壁とは独立した状態でフレームが組まれ、その厚みすべてにモルタルが充填されています(なので部屋がすごく狭くなる)。外壁部は躯体自体にも内側からある程度の厚みでモルタルが施工されています。天井はその独立壁に梁がかかるように組まれ、防振材や遮音材をもちいて天井面が施工されます。さらにその上に、2階の床梁から防振材で吊られた同仕様の天井面があり、縁の切れた2重構造となっています。

企業秘密かもとか言いながら結構書いてしまいましたが(笑)、そんなに詳しくは書いていないつもりですし、実際は防音専用の部材が各所に使われていたりします。でも大体ざっくり、どこも似たような構造なのではと推測しますけれど。もちろん、各下地面材のジョイントや貫通部のシール処理は言うまでもなくですね。

あ、あとこの構造自体とんでもない重量になっていますので、あらかじめ積載荷重として基礎などの耐荷重を計算してもらっています。

・設備関係

密閉された空間になるので、給気・換気扇が必要です。ですが普通にいくと騒音となってしまうので、屋外面取り付け型の機器とし、そのダクトを天井ふところ内で振り回し、消音チャンバーがそれぞれに何箇所かずつ設けられています。そんな仕組みですし、無音ですので、ちゃんと機能してるのかなぁと時折心配になります。

あと建築工事ですがエアコンを付けます。こればっかりは本式に消音化するのは、ウチレベルでは大変な事なので普通に壁付けです。なので夏場のレコーディングはエアコン切ってスポーツ状態になります。

それとコンセント・スイッチは壁内ではなく、露出型のボックスタイプです。壁面材の貫通面積を極力減らすためです。

・仕上げ関係

作業デスク・スピーカー設置側の壁一面に組み合わせの吸音パネル。その他、2箇所にも吸音パネルを設置。一部天井は下がり天井で、ロックウール吸音板張り、間接照明を計画。

あとは建築工事範疇ですが、床仕上げはコルクタイル、天井はクロス、壁はしっくい系左官材仕上げです。

大体こんな感じでしょうか。

防音室の施工

あまり露骨なものは載せないようにしておきますね…。というか部屋が狭くてロクな写真がないです。

防音工事2

↑内側の独立モルタル壁ができていく様子。

防音工事1

↑独立面の天井のフレームが掛かっていく様子。

防音工事3

↑下がり天井部分が造作されている様子。

施工的な内容の確認はもちろんなんですが、新築工事にこういった特殊工事を組み込む事は、有利である反面、大工さんと同じ時期に現場で作業する事になる訳で(ウチの場合は3週間くらい工事されてたかな)、それら作業の取り合い部分の折り合いもありますし、ほかに電気屋さんとの連携なんかも調整しないといけませんし、工事用駐車場なんかの問題もあります。ウチのような狭い立地だと特に各搬入や作業のタイミングに気を遣いましたし、狭い防音室ですし業者さんも大変だっただろうと思います(防音業者といっても、作業している職人さんはほぼほぼ大工さんみたいな方ですけれど)。

このあたりをクリアしながら、何とか防音工事の本体部分は終了し、あとは建築の内装などが終われば吸音パネル等の設置、電気関係の仕上げも完了した上で、現地の測定確認という流れになります。

では今回はこのあたりで。

ありがとうございました!