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第34話 施工・仕様編 『屋根・サッシ・バルコニー防水工事』

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窓イラスト

こんにちは。

中間検査を終え、とりあえずは順調なマイホーム。建方工事が終わると、外部の工事も始まっていきます。内部をこしらえていくには、まず雨が入ってこないようにしなければいけません。という訳で今回は「屋根」「サッシ」「バルコニー防水」工事について、その仕様とともにご紹介いたします。

屋根工事

仕様編でお伝えしたのですが、我が家の屋根材はガルバリウム鋼板で立平という工法です。

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遮熱シート1

棟が上がって野地板が張られると、真っ先に施工されるのがルーフィングと呼ばれる防水用のシート状の屋根下葺き材です。上の写真は、その上にさらに遮熱シートというものを張っているところです。

遮熱シートを採用している理由は、ガルバリウム鋼板がうすい金属板なので断熱性に乏しいからですけど、そこまで劇的な変化を期待するものではありません。せっかくなら…という感じです。断熱タイプのガルバリウム屋根材もありますし、しっかり断熱を考えるのであれば、屋根面の断熱材の性能を上げるのが最善です。

そしてこの後、鋼板を施工していきますが、写真が見つからず……。すみません。

どこかにはあるはずなんですが…、自宅ということでお許しください。通常業務のように、都度もしくは竣工時にきっちりまとめていればこんな事にはならないのですが、お恥ずかしい限りです。

ガルバリウム鋼板は、雨音がうるさいとよく耳にします。うすい鉄板なので当たり前なんですが、我が家では今のところ気になったことはないですね。2F天井面の断熱材の影響もあるのかもしれませんし、音のうるささは人それぞれでしょうけれど。

あと屋根という点では、「棟換気」というものを採用しています。これは軒裏部分に設ける給気口から吸い込まれた外気が、小屋裏を通って屋根の頂部から排出されるために施工されるものです。小屋裏空間の気積に応じた常時換気を計画することによって、小屋裏で熱が溜まるのを防ぎ、最上階部分への熱による影響を小さくします。同時に空気が循環する事によって湿気を逃がし、木材などの劣化を抑えることができます。

当時融資の関係で、旧公庫のフラットの基準を満たす必要もあったのもありますが、どちらにしてもこのような計画にはしていたと思います。

実際入居後、ヤボ用で小屋裏に入る機会が何度かありましたが、確かにムッとした熱気は感じなかった記憶があります。

サッシ取付工事

躯体部分にサッシ用の開口下地が作られると、サッシ枠が取り付けされ、障子などがはめ込まれていきます。

サッシ2

リビング吹き抜け部分の大きなFIX窓も施工されました。右側の窓に少し、外の樹木が映りこんでいるのがお分かりになりますでしょうか…(笑)。

サッシ1

2Fバルコニーに面した、階段吹き抜け部のFIXサッシと寝室の掃き出しサッシ。

窓3

リビングのウッドデッキへ出るための掃き出しサッシ。3枚連動引き戸となっています。開けきると障子2枚分が開口となるサッシです。サッシカラーは、このサッシ(規格仕様上)と1階ホール廻りのみ内観ブラックですが、そのほかの内観色はすべて木目調としています。

ガラスについてですが、

・すべて断熱Low-E複層ガラス。

・1階のシャッターの無い窓で、人が入ってこれる大きさのものは防犯合わせガラス。

防犯に対する考え方は様々で、ぼくも色々悩んだのですが、1階でシャッター付きの掃出し窓以外は、基本的には人が入れない大きさのサイズにしたり、FIXにしたりしていますが、何箇所か大きめの窓があるのでそれらは防犯ガラスにしてみたり。

面格子を付けると、サッシの種類も限られてくるし、外観上もあんまりかなと思っていたのもありますし、経験上、入って来る悪い奴は、面格子切ってでも入ってくるんですよね。お気の毒ですが何件かありました。シャッターでも壊したり。防犯ガラスのシートも熱で溶かしたりするらしいですよ。

でもまぁ、もしもの時の時間稼ぎというか、諦めてもらいやすくなるための条件としては幾分有効かなと思いますので、このようにしています。セキュリティも入れれたらいいんですけどねー。というか盗るものなんて全くないんですけど!でも狂気じみた犯罪多いですから怖いです…。

・あと時すでに遅しなんですけど、ウチはけっこう高所に大きいFIX窓がいくつかあるので、それらは強化タイプにしておけばよかったかなぁと今更思います。割れると危険ということもありますし、実際、Low-Eガラスな事もあって外の景色を反射するせいか、鳥がけっこうな勢いでぶつかってくる事がこれまで何度かありましたし。ご臨終されてた鳥さんゴメンね…。

玄関サッシ

玄関ドアです。木目調のデザインの電気錠タイプです。

すごい悩んだんですよ。理想としては本当の木のドアにしたかった。この部分の外壁も板張りの仕様でしたので。でもまぁ一番は予算的に、あとは電気錠などの利便性を優先したかったのでアルミサッシメーカー製に落ち着きました。やっぱり便利です、取手のボタン押すだけでピッと開きますし、リビングのインターホン子機でも施解錠できますので。あと、木製ドアを採用しているお宅なんかを実際見ていますと、当然木なので経年や気候で多少なりとも変形が生じます。鍵が掛かりにくくなったりとか。手入れやメンテナンス含め、それらも味なんだと思いますが、そういうのを気にされる方は木製はやめたほうがよいでしょうね。

それと玄関同様悩んだのがサッシ全体ですね。木製サッシにしようかどうしようか、ホントにぎりぎりまで悩みました。デザインという意味では、理想と現実の間で一番揺れたのがたぶんこのサッシです。理想だけでいうなら、例えばアアルトのこういう感じとか…。

アアルト1 アアルト2

サッシって家中たくさんありますし、外観にしても内観にしても、それだけでテイストがガラッと変わる大きな要素です。

専門メーカーでデザインの洗練されたものがありましたし、アルミや樹脂性のものには無い風合いに強く惹かれていたのですが、とっても高額だったのと施工的な納まりのことも考慮して諦めました。

「納まり」とは、部材と部材どうしの関係性というか、それらが一体となる時のディティールの事を言いますが、サッシが外壁に取り付く納まりには特に雨に対するディティールがシビアに求められます。昨今進化している木製サッシですが、日本の住宅ではまだまだ馴染みが薄いのもあって、普及しているアルミサッシなどに比べると、その納まり方が一般的ではないものが多いんですよね。(そもそも近代以前はずっと木製窓だった訳でしょうけど)。もちろんそれらを難なく納めてこその現場監督なんですけども、難なく納めようと考えた時に、雨じまいの板金などの追加部材でさらなるコストアップが見込まれたことが、諦めた一番の理由でしょうか。

結果、YKK ap社のエピソードというアルミ・樹脂複合タイプを採用しました。木製にしたかったなごりで、内観を木目色にしている訳です。

まぁ今でも、木製サッシのお宅を見かけると雰囲気いいなぁーと思いますが、後悔はしていませんよ(苦笑)。

最後に施工的な点として、サッシはかなりの雨漏りスポットですので取り付け(時)後の防水処理をしっかりします。やり方は各社様々ですが、ウチの場合は防水テープや水切りシート等で処理していますので、きちんとできているかチェックします。

バルコニー防水(FRP)工事

バルコニーとは2F以上の屋根のない床部分の事で、屋根面を防水して、サッシを付けて、ここを防水してしまえば、雨の大半はもう建物の中に入ってこない訳なんですが、防水するまではザーザー入ってくるんですよね。でシートをかけて雨養生したりするんですが、家の形状によってはそこに足場が建っていたりして、どうしても上手く養生できない場合もあります。我が家の場合もまさにそれで、「雨よ降るなー」「防水早く終われー」という感じで祈ってました。幸い大して濡れなかったように思いますが、まぁ濡れたら濡れたなりに対処して、しっかり乾かせば大丈夫なんですけど、濡れないに越した事はないですよね。

FRP

こちらは小さいほうのバルコニーで、FRP防水工事中です。

住宅ではこのFRP工法かウレタン工法が現在主流ですかね、ちょっと前までアスファルト防水もよく見ましたけど。雨水がきちんと処理されるよう床部分の勾配下地や溝を形作った後、専用樹脂とガラスマットの組み合わせで防水層を形成します。写真がその状態です。この後トップコートを塗布して防水工事完成となります。

現場監督としては、溝から樋へ流れる排水穴(ドレン)の位置や向き・数に不備がないか、我が家の場合は樋の位置や必要ドレン数(位置)を自分で決めていますので、それらに間違いが無いかもチェックしています。

さて、ここまでくれば、この後各部の板金や外壁の防水シートが施工されれば、雨水はいったん完全にシャットアウトとなりますので一安心です。

ではでは今回はこのあたりで、また次回に。

ありがとうございました!