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第26話 計画・施工編 『着工に向けて』

測量イラスト

こんにちは。またしても大分間が空いてしまいました…、すみません。

ただでさえ過去の記録なのに、ますます記録として古くなってしまうので、できるだけコンスタンスに更新していきたいと思います。

さて、前回までは、苦難の末できあがった我が家の建築計画について諸々ご紹介してきましたが、いよいよ工事着工に向けて進んでいきたいと思います。ご紹介できていない仕様等については、施工編や竣工編に交えながら進めていこうかなと思います。

初回にも書いたのですが、当時多忙で、工事中のネタ(特に写真)が乏しいので、書き出したらすぐ終わってしまう訳ではありますが…。

はじめに

土地購入から建築着工まで1年ほどあったわけなんですが、その土地に対して何もしていなかった訳ではありません。勝手に車を停められたり、子供等の危険もあるので、杭を打ってロープを張ったり、定期的に草むしりをしたり。でもそれよりも頻繁に行っていた事があります。それは…

地縄張り

「地縄」というのは、敷地に対してそこに建つ予定の建築物の外形を、図面寸法通りにロープ等で示し、建物の配置に問題がないか確認するものです。現場監督としては、これを行い施主さんや事業主さんに確認してもらうというのも業務の1つでありました。

そして我が家はというと、

地縄1

ちょっと見にくいですが…

地縄2

こんな感じです。

何が言いたかったかといいますと、その1年の間にこの地縄を10回以上は張り直しました。もちろん自らです。日曜日にですけど…。

間取りプランの変遷に合わせて、実際に現場で配置を確認しながら、都度プランを検討していた訳なんです。まぁ建物の大きさとか隣家との間隔等は、職業柄 図面の寸法でほぼ想定できますが、特に気にしていたのは以下のような事です。

1.駐車スペースの位置

前面道路が狭いため、下手な位置に駐車場を計画してしまうと、出し入れがしづらかったり、最悪できなかったりしたら目も当てられません。これについては地縄を張った上で何度も実際に車を乗り入れして確認する作業を行いました。

2.「北側お寺の樹木を望む計画」の検討

はい、しつこいようですが、これも実際に実現しなければ計画でも何でもありませんので、現地でリビングの位置を出し、実際床になる高さを想定し脚立に乗り、そして実際の窓の高さを計測棒で示しながら、「あ、これなら見える」「これぐらいなら納得できる」という確信を得ながら、窓の位置や大きさを確定していきました。現地で一人で…。

でもこれ、1階の話だからいいんですけど、2階からの眺望の検証ってどうするんでしょうね。2階の床高は3.5m前後だから一般的な脚立では無理だし、長い棒にビデオカメラ付けてとかでしょうか。やったことないから分かりませんが大変そうですよね。

レベル測量

これは何回もしませんけど、敷地の地盤の高さを各ポイントで測量器で測ります。住宅レベルでは現場監督としてこういうのも1人で行ったりします(オートレベルという物が要りますが)。例えば建物の各ポイントで地盤の高さが違う場合、建物は水平ですので、基礎の根元の深さを変えたり、駐車場と建物の関係とか、道路から玄関へ上がっていくのに問題はないかとか、色々検討する要素があります。

地盤調査

前述のようにして建物の形状と配置が確定すると、地盤調査を実施します。これは建物の荷重に対しての調査なので、建物と配置が決まってこその調査なのです。大体、建物の各隅部分や真ん中などのポイントで計測します。あ、もちろんこれは専門の業者が行います。

我が家は地盤改良の必要なしという結果だったので幸いでした。

行政の試掘調査

これは完全に地域によりますが、ウチのエリアはもろに「埋蔵文化財包蔵地」区域でした。というか市全域がそうだと思います。ですので、工事までにそれらの試掘調査が行われます。これらは行政によって、施工者や建築主が行わなければならなかったり色々です。我が家の場合、ぼくは確認できてませんが市が来てやってたみたいです。何事もなくて良かったですが、ウチのエリアは掘ったら何かしら出てきそうなエリアなので、ちょっとやそっとで工事中断とかしていたら、建物が全く建てれなくなってしまうからなんでしょうけども。

仮設計画

あと、工事着工が近くなると、実際に工事ができるように、そして近隣に迷惑を掛けないような措置の段取りをしていきます。工事用の水道や電気を手配したり、敷地に工事用囲いを設置したりですね。仮設計画については、道路が狭く、建物も目一杯建つので、工事用足場や産廃物収集場所など含め、あれこれ悩みながら、工事の進捗に合わせて変更していった感じです。

以上、現地ではこのような作業を経て、建築着工へと向かいます。

次回は、地鎮祭についての記録などをご紹介できればと思います。

それでは、どうもありがとうございました!