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第22話 仕様編 『設備』

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家コンセント

こんにちは。

前回は「設備」の計画について、技術的な事をたらたら書いてしまったので、今回は我が家の「設備」仕様について考えた事や、その理由をそれぞれご紹介しようと思います。

我が家の設備仕様について

・電気

これが必要無い住宅はほぼ無いと思われます。現在は、電力会社以外でも様々な企業から購入可能ですよね。購入する以外にも、「太陽光」や「ガスエンジン」、「蓄電池」などにより、電力を自家生産したり、蓄えたり、そしてそれを電力会社に売電するなどして、継続的なエネルギーコストを抑えるといったスタイルもかなり普及しています。

我が家については、これらの採用はイニシャルコスト的に難しかったので、必要に迫られたら後に設置すればよいという考えで、シンプルな仕様となっております。

単層3線式 100/200V、75A、28回路 です。

200Vは、「IHクッキングヒーター」と「LDKエアコン」用です。

30Aは、「IHクッキングヒーター」と「防音室」用です。

1点、特殊な事と言えば、「防音室」は、30A回路から、専用の子分電盤を経由して分岐する電気ルートにしています。これは特有のノイズ対策の一環というか、気休めです。ノイズ対策として一番良いとされるのは本来、電気系統を大もとから「家庭用」と「音楽用」の2つに分ける事(極端な例では、専用の電柱を建てたり)ですが、さすがにそこまではしませんでした。趣味なので…。

あと、現在はガソリンカーですが、将来の「電気自動車」用に、専用回路を外部に持っていったりしています。

現状、生活していて、特に電力関係に不足は感じていません。

・水道

これも無くては困ります。一般的には、「排水管のサヤ管工法」や「給水(湯)管のサヤ管ヘッダー工法」など、長期的なメリットのある方法も普及していますが、そこまでしていません。すべてに置いて優れたものを選択する余裕などないですし、上を見ればキリがないですからね。

給水(湯)管に樹脂管を使う、室内部の排水管に遮音材を巻くなど、ごく一般的な事のみしています。

地域的な事情でいえば、上水本管からの引き込みを、13φから20φに引き込み替えする道路工事が必要だった事。あと、浄化槽(7人槽)の設置が必要だった事があります。これらの工事費だけでもバカになりません…。

・ガス

これは無い住宅も多いですね。我が家は先述のとおり、コンロは「IH」なのですが、ガスを利用している理由はこんな感じでしょうか。

・ガスヒーターの魅力

やっぱりすぐ温かくなるし、電気ヒーターだと電力消費も激しそうだし(ガスもそうですけど)ということで。

・ガス温水浴室暖房乾燥機 (カワック)と、ガス温水床暖房(ヌック)の採用

床暖房は欲しかったのですが、やはり電気式は電力消費が激しそうだったのと、給湯器は潜熱回収型(エコジョーズ)にしたのですが、その3点セットが安かったからというか、安くしてもらったからです(笑)。そもそも、給湯システムをエコウィルやエコキュートにしなかったのも、費用面ももちろんそうですが、その貯湯タンクやヒートポンプの置き場が無いというのが大きな理由です。

など、以上のようなことで、

ガス栓としては、給湯器、リビング(ガスヒーター用)、ダイニング(食卓のガスコンロ用→1回も使ってません)、寝室(ガスヒーター用→これも1回も使ってません)、の計4栓です。

給湯としては、浴室、1F洗面、キッチン、2F洗面です。(ヌック・カワック除く)

・空調

これも欲を出せば、「全館空調システム」とかありますよね。当然そんな事にはなりません。

我が家は、壁掛けエアコンが6台です。LDK用のみ200V。

うち、LDK・1Fホール・防音室を新設、寝室・子供部屋2室は既存のものという形です。

住宅の空調機器は、入居時に家電屋さんが設置したりする事も多く、建築工事に入るかは時々によりますが、我が家の場合は、3箇所の空調機において、室内隠蔽配管を建築中に施工する必要があったので、室内(外)機の取り付けも含め、建築工事の範囲としました。

戸建て住宅の空調でよく話題に上がるものに、「エアコン用のスリーブ」があります。室内機から室外機へ配管を持っていくために、外壁にあける穴の事です。これらは、ハウスメーカーさんなどでは新築工事中に設置するところもありますが、建築工事には含まない会社も多いです。なぜなら、新築後に施主さん側で家電屋さん等が空調機を設置する場合、その製品の詳細が分かっていないと、正確な位置の穴を事前にあける事ができないのと、もし事前にスリーブを設けていて、実際の設置の際に製品に変更等があり、取り付け時に不具合が生じる可能性があるからです。実際にそのような事もよくありました。

ですが、既存のものを使うとか、新設する機器がきっちり決まっているのであれば、建築工事中にスリーブを設置しておくほうが無難といえば無難です。理由は、新築後に家電屋さん等が施工する場合、どうしても仕上がった外壁や内装に対して穴をあけますし、その方達はプロですけれど、構造的に害のある部分に穴をあけないとは言い切れません。(もちろん、構造や工法、図面の確認等はされると思います。)

その点、建築工事中ですと、構造的なものは目に見えてる状態で穴をあけますし、防水面でも有利です。あと、外壁の配管も、工事用足場のあるうちに設置しておくと、危険と言う意味でもメリットは大きいです。

我が家も、建物の周囲が狭いので、後々ハシゴで作業してもらうのは危険だと(というか無理だと)思っていましたので、建築中にエアコンのスリーブや外部配管は施工しておく事としました。ちなみに3階建てとかで、立地によっては、業者さんに後からの外部配管作業を断られたり、作業費が高く付いたりする場合もあるので、事前の確認が必要です。

我が家は2階建てですけど、3階建てとか、後からハシゴで作業される設置業者の方って、ホントすごいと思います。

・照明

これについては、「一室一灯」で入居時に器具を付けるだけの場合は、あまり「設備」とは言いませんが、「多灯分散」で全体の明るさや間接効果を狙ったりするものは、建築の一部として計画されるので一応「設備」として扱おうと思います。

我が家も、ダウンライト等による「多灯分散」が多いので、照明器具自体の数が多くなり、その費用はかさみますが、必要な部分のみを使用すれば、総合的な消費を節約できるという意味で、そのようにしています。もちろん意匠的な理由もあります。

あと、コーブ照明のように、器具自体を見せず間接的に天井などを照らす、いわゆる建築化照明を3箇所ほど予定していましたので、けっこう間取りの段階から、照明の事も考えてはおりました。

それと、意匠的に白熱灯にした2箇所以外はLED灯です。一昔前に比べるとずいぶん安くなりましたので、現在はこちらのほうが主流ですね。余談ですが、LED灯の寿命は10年以上とか言われますが、それは電球の話であって、器具自体の事ではありません。なので、電球より器具のほうが早く寿命が来る可能性も高いということですね。それと、LED式のダウンライト等は、器具と電球が一体となっていて、電球が切れると器具ごと交換しないといけないタイプがほとんどです。寿命が長い分、電球が切れるのと、器具が壊れるのと、どちらが早いのかはわかりませんが…。

あとは、必要な箇所にセンサーを設けたり、寝室に調光機能を持たせたりしたくらいで、特に変わったことはしていません。

・換気

これなども、床下を利用した「全館換気システム」とかあって、理想ですけどできません。

「24時間換気」といって、法的に必要な換気計画のみです。各居室の給気口から外気を取り込み、トイレなど局部の換気扇で排気のみを行う「第三種機械換気」との組み合わせです。給気口については、防火シャッター等の制約がなければ、換気ブレス付きサッシによる給気でも同じです。フィルター機能に特化した給気口であれば、サッシ付属のものよりメリットはあるでしょう。

換気扇ですが、一応、法的な換気量として必要だった1・2階トイレ以外に、洗面室、シューズクロークにも設置しています。

本来大切なのは自然換気、窓です、窓。自然の風を取り込むという事は、人間にとっても家にとっても健やかですよね。でも年々の猛暑化とかもあって、なかなか効率的にはいかない部分も大きいですし、汚染物質とか気にされる方も多いですからね。

こだわった点といえば、「防音室」の換気です。なんか自分の事ばっかりですみません…。これは外壁面 外側に換気機器を取り付け、そこにつながるダクトを防音室天井内で可能な限りクネクネさせて距離をかせぎ、静音を計るというものです。換気性能的には効率悪いですし、現在でもホントにちゃんと作動しているのかが、室内では分からないので心配になったりしますが、「防音」的には必要な事なのです。

・通信

最近はすごいですよね。HEMSといって、太陽光なども含め、家中のエネルギーの流れを端末で視認したりコントロールしたり。または外部から宅内の機器を操作したり。さきほどの照明でいえば、それぞれの照明機器を端末でコントロールしたり、消費電力を把握したり。できることは、これからさらに増えていくでしょうね。

さて我が家の話です。

我が家では、「通信」とは電話・テレビ・LANの事で、まとめてプロバイダーによる「光」1本化にしています。これはもう様々で、「ケーブルテレビ事業者」や「TVアンテナ」、「LANの有線/無線」、または「WiFiルーターのみ」など、用途や地域、それまでに契約している通信会社などによって、おのおの選択されるべき事柄かと思います。

ウチの場合は、「LAN」はリビングと防音室の2箇所のみ有線化しており、あとは無線で使う設定です。それらのケーブルは、CD管というホースみたいな配管の中を通っており、後からケーブルだけを交換する事が可能です。LANの規格も変わっていきますので。このような配管を「空配管」と呼び、後から通信会社などが各ケーブルを配線できるようにするためのものです。

注意点として挙げるとすれば、2つあります。

・「LAN」機器の設置場所

回線形の通信環境を作る場合は、モデムやルーターなど機器が煩雑になる場合も多いです。それらがリビングなどの目に付く場所にあると、邪魔だし気になるという方も多いですよね。その場合は、2階の物入れなどの棚の一部を機器置き場にして、そこを出発点にして各必要箇所へ有線なり無線が行くようにします。我が家もそのようにしています。

・通信手段や通信会社をどうするのか、およびどこに何が必要なのかを早めに決めておく

建物が上棟すると、配線工事が行われます。その時までに、通信手段をどうするのか、「TVは、アンテナなのか、プロバイダーなのか、ケーブルテレビなのか」、「どの部屋にLANが必要なのか、有線は必要なのか」、もしくは「全部Wi-Fiルーターで済ます」のか。電話も同様です。このような事が分かっていないと、的確な配線工事ができません。後でどうにでもできるように配管しておく事もできますが、余計なコストがかかります。「通信」に限らず、設備工事全般、後で必要なものが無いとなると、追加するのは大変な工事になりますから、早めに思案されておくことをお勧めします。

それと通信会社についても早めに決めて、引き込み等の工事が必要なものは、その工事日を早めに確定しておくことです。これはぼくの体験談ですが、自宅の通信環境については、それ以前から契約していた大手プロバイダーにて、光回線を使用することを建築前から決めていました。そしてそのためには、我が家のそばまで光回線を引っ張ってこないといけないとの事でした。ぼくは職業上の事もあって、プロバイダーの担当者に、いつ自宅が完成するのか、いつまでに回線が必要なのかを、建築前もそうですし、工事中も何度もやり取りの中で伝えていたんです。

なのに竣工する2週間ほど前に、引き込みの日程を再確認しようとした所、「その場所まで回線を持っていく工事をするのに、まだ2ヶ月ほどかかる」と言われたんです。よっぽどバカな担当者に当たったんだと思いました。なぜそれを今まで言わない??あれだけ回線が必要な時期を伝えていたのに!無理と分かっていれば、すぐに別業者に切り替えたのに!

ぼくは表面的(笑)にはすごく温厚なほうだと思いますが、あれだけ怒ったのも珍しかったと思います。「上司出せ!」とか言って…。

嫌な思い出すぎてハッキリ憶えてはないんですが、結局 光回線自体は入居に間に合わず、一時を間に合わせのADSL回線を無料で引いてもらって使った記憶があります。ADSLだからテレビは見れず…。

こんなことはそうそう無いと思いますけど、こんな目にあった人もいるという事です。ですので皆さん、同じようなパターンの場合は、きっちり通信会社に釘を刺して、工事日を確定させておいてくださいね。

まとめ

上記はあくまで我が家の設備であって、ほかにも色々ありますし、各項目でも例を挙げましたが、どの「設備」においてもこだわる選択肢はいくらでもあります。ですが、何を求めて、何を優先するのかを考えて選択することが大事ではないかと思います。各項目に共通しているのは、以下のような要素かと思います。

・快適性、利便性

・省エネルギー性、経済性

・メンテナンス性、更新性

最後に余談

関係ない話になりますが、木造の戸建て住宅とはいえ、その工種は多ければ30を超えます。現場監督として、施主さんやクライアントと打ち合わせしたり、説明したりする立場上、または各種業者と対等に技術的な話ができるためのも、一定以上の知識はあります。すべての工種において、それぞれの専門の人を超える知識を身に付けた、「マスター・オブ・監督」みたいな方もおられるかもしれませんが、ぼくはそうではありません。

ひとつひとつの専門職については当然その道のプロがいる訳で、その人たちに相談したり、協力してもらいながら現場は進んでいくわけです。

で、ぼくは文系(関係ない)なので、特に「電気」にあまり強くありませんでした。

戸建て住宅という小さな建築においては、先述の「空調」「照明」「換気」というカテゴリーも現場では「電気工事」の中に集約されることが多いです。規模が大きくなったり、特殊なものになったりすると、当然それぞれに特化した専門の業者がありますが、作業しているのは皆「電気屋さん」です。「太陽光」もそうですね。家電量販店のエアコン設置業者さんも電気屋さんです。住宅建築の中で、電気工事の占める割合はけっこう大きいのです。

ウチの場合も、照明や空調、換気の各機器取り付けも含めての建築工事でしたので、それらすべてを1つの電気業者さんに依頼したことになります。幸い、信頼のおける仲の良い親切な電気屋さんがおりましたので、その人にいろいろアドバイスしてもらいながら、まとめて進めていけたことは、とても助ったことの1つです。

以上、また長くなりました。今回はこのあたりで。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!