スポンサーリンク

第2話 「現場監督」って?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0
現場監督イラスト

こんにちは。

今回は、もと僕の職業「現場監督」とはそもそもどんなものだったのかを、まず紹介しておこうと思います。それによって、その立場の人間が「自宅を建てる」といった一大イベントに直面した時の複雑な心境(笑)が、何となく分かっていただけるのではと思います。

木造戸建て住宅の現場監督とは

皆さんは現場監督というとどんなイメージがありますか?

たぶんイメージそのままじゃないかと思いますが、なかなかハードな職業です。ぼくは入社時に、当時の社長から「この仕事は3K2Yだぞ」と言われました。「3K」は建設業界などでよく聞く言葉ですが、「3K2Y」とは「きつい・汚い・危険・安い・休み無い」だそうです(笑)。働いてみてまさにその通りでした(笑)。

もちろん会社や規模、業種によってその形態や待遇は多様ですけれど、現場監督の根本の仕事は建設や土木工事における現場での指揮責任者として、計画や予定通りに物事が進むようにコントロールする事です。

ぼくの場合は、おもに木造の新築戸建て住宅を扱う工務店の現場監督として働いていました。工務店というのは、実際の仕事をする職方さん(特に大工さん)と深く結びつきがあり、工事の施工者として、自社で建築物を建てたり、不動産会社やハウスメーカー、ディベロッパーさんからの仕事を下請けする会社のことです。ぼくが勤めていた工務店の業務は大きくは、

・ハウスメーカーや設計事務所などの元請けさんや事業主さんの下請けとしての施工

・自社で、直接お施主さんの家を元請けとして建てる設計・施工

です。 で、ぼくが現場監督として何をしていたのかと言いますと、まずは、

管理

管理は大きく分けて以下の4つです。

1.施工管理

特に現場において、その工事が設計図書とおりの内容で施工されているかの確認や検査、および実際に図面通りとなるように、各番頭さんや職方さんと、作業の進め方やディテールの納まりについて打ち合わせしたりします。あと工事写真の撮影や、報告書の作成など。

2.工程管理

工事には必ず工期というものがあります。これを守らなければ大きな損害につながります。もちろんそれがすべてではないですが、この工期という予定の中で、スケジュールを計画し、天候などを踏まえながら、その計画通りに進むよう日々采配・調整していきます。おかげでその時は、雨や梅雨や台風がすごく嫌でしたし、悪天候によっては休日が休日でない日も多々ありました、自然との闘いです。

3.予算管理

工事にあたり実行予算書というものを作成し、会社から与えられたその予算という枠組の中で、実際に工事業者へ発注を行い、クライアントや施主さんを満足させつつ、会社に規定の利益を残すという、まぁどんな業種でもあたりまえであり、かつ大変な仕事です。図面からの積算や材料の拾い出しを含め、見積もりを提出したり、または見積もりをもらって交渉したり、おもに夜の机上の業務でした。

4.安全管理

これもとても大事であり義務です。人間が関わるものについては、そのミスや慢心から事故は起こるときは起こってしまいます。それでも、極力そうならないように現場の近隣や周囲を含め、日々危険予知やその対策を考え、実行します。特に周囲を巻き込んだり、天災などの影響で大きな事故につながる可能性がないように徹底します。

それ以外

管理面以外でもやる事は山ほどありましたが、例えば…

・図面チェック

元請けさんや設計事務所からもらった図面に目を通し、不明な点、矛盾している点、おかしな点などを挙げ質疑・打ち合わせし、現実にひとつひとつを施工可能としていく作業です。これが結構大変で、図面によっては戸建て1件で質疑項目が300ほどになることもあり、夜な夜なやっておりました…。でもこれをちゃんとやっておかないと、いざ現場で取り返しのつかないことになったり、工事がストップしたり、間に合わなくなったりして不利益につながるのです。

・打ち合わせや会議や行事

自社内でもそうですが、いくつかの元請けさんの担当ともなると、その定例や緊急の打ち合わせや会議だけでもしょっちゅうありました。それと自社での注文建築ですと、直接お施主さんとのやり取りがあるので、工事に関わる具体的な打ち合わせや、地鎮祭や上棟式、竣工立会いなど現場でのイベントや立会い事の段取りや参加も多くありました。

そのほかクレーム対応やアフターサービス等、キリありませんので省略します。

この記事を見た人は、現場監督なんて絶対したくないと思うかもしれませんね(笑)。そんな事なく楽しい仕事ですよ!。ちなみにこれは戸建て住宅業界の一部の話であって、ゼネコンさんとかの現場監督さんはまた別ジャンルです。

現場監督をしていてよかったこと

知識と技術と人間関係

木造住宅についていえば、在社9年といっても、現場に関わる知識や管理技術は嫌というほど身につきました。あと、日曜大工的なちょっとした作業ならできるようになりましたので、家族にも喜ばれます(笑)。住宅というのは、一生何かしら関わりがあり、付き合っていくものなので、得た経験や知識は一生モノだなと思います。ただ情報や技術は日進月歩なので、勉強し続けないとすたれてしまう物ではありますが…。

それと、関わる人が非常に多かったことです。お施主さんも含め、色んな業者の方と巡り合えましたし、そのためのコミュニケーション力などが身に付きました。お客さん以外でも、多分1000人以上の方と関わったような気がします。今でも仲の良い大工さんや関係者の方がいるのはありがたいことです。

自宅の建設に役立った

これは、そういう目標でもありましたし、このブログの趣旨でもありますので、「役に立った」と、そう自分に言い聞かせることにします(笑)

全く繋がりのない建設会社に依頼していれば、楽だったし、後々も心配しなくていいかもとか考えましたが、自分が現場監督として直接自宅に関わる事で、ある程度やりたいようにできましたし、後悔はしてません。なかなか得ることのできない良い経験だったと断言…しておきます(笑)

さてさて、次回からいよいよ、自宅建築の計画についてご紹介していこうと思います。