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第19話 仕様編 『断熱・気密』

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断熱イラスト

こんにちは。

今回は我が家の「断熱・気密」の仕様についてです…

と、いきたい所なのですが…、

まずはじめに、現在の『省エネ』事情を…

最近の住宅事情の中で、おそらく一番話題に事欠かないのは『省エネ』ではないでしょうか?

『省エネ』という言葉自体はずっと昔からありますが、現在の、国レベルでの住宅『省エネ化』というのは、「断熱性や気密性」だけでなく、各設備器具などが消費するエネルギー、太陽光や蓄電池などが発電するエネルギーも一体として考え、トータル的な観点から『消費エネルギー』と『CO2』の削減を目指すものです。

このような考えから発展するものとして、「スマートハウス」とか「HEMS」、「ZEH(ゼロエネルギーハウス)」とか「LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅」など、よく聞きますよね。

日本はこのような取り組みが特に遅いほうなのですが、住宅業界の事情としては、近年特に動きのある話題かと思います。

間の悪いことに、我が家が完成した平成25年に、それまでの省エネ基準の考え方が見直されました(H25省エネ基準と呼ばれます)。その後、これまでの「省エネ法」が「建築物省エネ法」という法律に新しく施行され直したのを踏まえ、平成28年にさらに省エネ基準が改定され、今後も段階的に施行されます。このあたりの流れが、業界を知る者としても、とてもややこしく煩雑です。

そして、ご存知の方も多いと思いますが、2020年にはその改正省エネ基準に適合する事が、すべての新築住宅においても義務化されます。

これは結構、住宅建設業界にしても住宅購入者にしても大きなことです。まぁ、それまで建築基準法上にそれらの規定自体が無かったのも不思議な事ではあるんです。ですがそれゆえに、「断熱性能とかは言ってられない。なんとか安く住まいを手に入れたい。」と考える買い手も中にはたくさんおられた訳ですし、省エネ性能を売りに一線をゆく大手とは肩を並べずに、そういったローコストな住宅の販売を生業としていた業者は、その統一化の流れに適応できない限り淘汰される事となります。

厳しい現実ではありますが、それくらい現在の日本の住宅の「省エネ」や「断熱」レベルは、先進国の中でもダントツに低く、エネルギー問題は深刻なのです。そしてぼくらが今生きているのは、地球とその資源があってこそですから…。

…となんだかかっこいいことを書いて、

「だから?」と、思われると思うのですが、

…ちょっとこのジャンルについては、昨今のムーブメントの中、大きなテーマでもありますし、我が家の仕様がどうとかお伝えするのは、ちょっと場違いな気がしてきたのと、3年前とはいえあまりにも情報が古く、現在を生きる皆さんのご参考になるどころか、間違った情報を与えてしまいかねないと考えてしまいました…ので、

ちょっと視点を変えて、以下のような(さらにどうでもいい)事をお話ししたいと思います。

それまでに建った、改正省エネ基準に満たない住宅は、建築基準法に適合していないことになる

はい。こういうことです。つまりは、2020年以降、もしそのお家を売却する時には、わざわざ「現在の建築基準法には不適合です」というレッテルを貼られてしまう訳ですね。

でもこういう後ろ向きな考えはやめます。これと同じような事として、昭和56年の耐震についての法改正がありました。結果、それ以前の住宅は基準法適合外となっている訳ですが、これは当然、前向きで、人の命や財産を守るためにどう考えても必要な対策であり、変化です。

今回の件も同様で、つまりは自分たちのために、前向きで必要な変化ですよね。現状、人にはそれぞれの生活レベルや価値観があることも当然考慮されるべきですが、それ以前に大きな意味で破綻してしまっては元も子もないとも思いますし。

ぼくは個人的には(個人的にはですよ)、私生活を過ごしている上で、あまり「断熱や気密」について気にしたり、「省エネ」といったことにシビアなほうではなかったと思います。ですが、今回改めてこのような文章を書いてみて、自分本位ではなく、もっと大きな視野でこういった事柄を考えていかないといけないなと、思った次第であります。

…でも…。自宅を建築していた時は、新しい基準が義務化されるなんて決まってなかったし、知ったときはちょっとショックだったんですよね。でも、旧基準と新基準では考え方と計算する内容が違うので、簡単には比較できなかったですし、「我が家の省エネ性能が新基準には適合していないのか」という疑問は、「別に今の仕様で満足してるし…」という感じで、ほったらかしだったんです。

でもでも、ちょっとこのような記事を書く機会もあったのと、2020年までにどこまでの基準値でもって義務化するのか、いまいち流動的でつかめなっかたのが、H28年度の改正もあって具体的に見えたので、思い切って計算してみました。

我が家の省エネ性能は、改正省エネ基準に不適合だったのか?

結果は『適合』でした。

細かい事を書くと、「外皮平均熱貫流率」「冷房気の外気平均日射熱取得率」「一次エネルギー消費性能」という3つの基準にそれぞれ適合していました。

現役ではないぼくが、自宅で当時の資料を引っ張り出したりして、それはもう大変でした。計算用の最新のプログラムに行き着くまでに時間もかかりましたし、もとの仕事で積算には慣れていたのでよかったですが、エアコンや換気扇、給湯器の性能を調べたりして…。

もともと我が家は、フラット35という融資の条件で、旧基準でいう「省エネルギー等級4」というのを取得する前提で造っていて、あまりそれ以上のこだわりは無かったのですが、どうせならという事で最終的に決めた仕様や、後から付随する設備機器などの性能を加味したとすれば、当時の通称「トップランナー基準」に当てはまっていたことが、この結果に関係しているのかもしれません。

細かくは書きませんが、一応当時の断熱仕様としては、

・外壁や最上階天井に、繊維系(ロックウール)断熱材、室内側に防湿フィルム、外気側に通気層(遮音目的のものは含まず)

・1F床や外気に接する床、および土間基礎部分に押出法ポリスチレンフォーム

・サッシは、樹脂アルミ複合タイプで副層Low-E断熱ガラス

などです。(何がどうのような性能を持つのかは、各地域、各グレードやサイズによりますので参考にはしないでくださいね。)

あと、新基準では、「一次エネルギー消費」といって、各設備器具の省エネ性についても判定されるので、我が家としては、省エネタイプの「エアコン」とか「給湯器」「床暖房」、それから「LED照明」「節水型シャワー」なんかが関係していたのではと思います。(もちろん細かく規定が決まっています。)

まとめ

なにが「まとめ」なのか分かりませんが(笑)

『省エネ』については、世の中的にも業界的にも状況はいろいろ動いて行っています。

『省エネ』は、エネルギー問題や地球環境もそうですが、なにより「暮らしの快適性や経済性」に直結する部分です。

基準が義務化されれば、一定の性能以上を持った住宅しか建たなくなるわけですが、その一定の中でも様々な選択肢があり、それぞれの特性の中から何を優先して選ぶのか、はたまたその一定の性能以上を求めるとすれば何を目的とするのか。

これからお住まいを考る方がもしおられれば、施工する会社も含めて、このあたりをぼくのように成り行きではなく、少し慎重に考えていただくのも1つではないかなと、業界を一歩離れた立場で言わせていただきます。

最後に。自宅の壁や天井は「繊維系断熱材」だと言いましたが、「断熱・気密」やその形状の「恒常性」など『省エネ』という意味で優れているのは、たぶん「ウレタン系の吹付け断熱材」かと思います。(これもピンキリで、色んな商品や工法があって良くないものもありますし、高額なものも多いですけど。) でも我が家は、その逆の弱点を知っていても、リフォームとか何かのときは配線や配管をやり直したりできるという利点で「繊維系」を選んでいるのもあります(もちろん予算的な事もあります)。

正解はなく、いろんな考え方もあるという事ですので、皆さんも色々悩んで考えていただくのが良い住まいづくりにつながるのではないかと思います(笑)

すみません。人様の住まいづくりのあれこれのブログではないので(恥)、これで終わらせて頂きます!

それではまた次回。ありがとうございました。