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第13話 計画編 『間取りプラン part.2』

設計 イラスト

こんにちは。

今回は、前々回に引き続き、我が家の試行錯誤するプラン計画の様子を、また例をあげてご紹介したいと思います。

はじめに

前回、建物に求める要件について書いたのですが、それらはプランを繰り返すうちに最終的に固まっていったもので、最初からすべて決まっていた訳ではありません。

ですので、下記に挙げるプランにしても、その過程のものなので、要件を満たしているプランではないことを初めにお伝えしておきますね。

(※言わずもがなだと思いますが、このブログに掲載している計画などは、「設計」の素人が考えたものですので、参考にはしないでくださいね(笑)。)

プラン例 1

さて、手描きの次はこんなのを作ったりしました。ぼくは不動産屋さんの時代から、「3Dマイホームデザイナー」というソフトを持っていまして、それで作成したものです。

プラン図1-平面プランとしては、西に玄関、南にLDK、北に防音室、水廻りが東という配置。LDKの方角的には悪くないと思いますが、問題は多々あります。条件的な事でいえば、「駐車場と玄関が近い」のは良いと思います。でもこうなると、「北側お寺の緑を室内から望む」という個人的わがままが達成できないんですよね(笑。左側の緑の絵がお寺の樹木を現しています)。あと、キッチン~洗面~食堂は行き来できるものの、「回遊性」とはほど遠いですね、トイレも遠い。

なにより、敷地なりとはいえ、建物の形が複雑で、構造的にも無理矢理という感じが強いです。

プラン図1-立面

そのソフトを使うと、こういうふうに立面化もできます。好きな色やテクスチャを付けていったりして。そびえる大木は、北側お寺の樹木のシミュレーションです。

プラン図1-外観パース

あと、こういう外観パースとか。

プラン図1-内観パース

内観パースとか。この手のソフトは、好きな家具を配置したり、照明の明るさのシミュレーションができたり(ぼくは使いこなせませんが)、凝った事ができてイメージを掴むのに最適なんですが、実際のスケール感が平面上で分かっていたり、実際の照明の明るさをちゃんと分かっていないと、実際より広く錯覚したり、良く見えてしまったりするので、そのへんは自己補正が必要です(笑)。

プラン例 2

プラン図2-平面

はい、これなどもヒドイです。東側にもウッドデッキを計画しています。そして螺旋階段のあるむやみに広い階段室(フリースペース)経由でDKへの採光を考えているものの、LDKが囲まれていて暗そうです。トイレ位置もマズイですね。キッチンからパントリー経由で勝手口へ抜ける動線は好きだったのですが…。(ウチの家のゴミ捨て場は北側の道路にあります。)

やはりどうにも形がイビツです。ぼくは現場監督として、建物の形が複雑なのは作り手としても大変で、構造や雨じまい的にもリスクが大きいのはよく知ってるはずなのに…。

あとぼくは、ウッドデッキを作るなら当初道路側はイヤでした。どうせならもっとプライバシーのある位置に、日が当たるように工夫して、とか。何なら中庭的な発想が一番理想でした。でも与えられた敷地の中に設計するという事はとても難しく、何か特殊な事を優先すると、そのしわ寄せは全体のバランスを崩してしまいます。

どうしても無難な計画で、まんべんなく条件を満たすようなプランの必要性を感じるようになっていくのでした。

ホントはもっと冒険したいんですけどね(笑)

さて今回はこのへんで。

次回は、我が家の建築に関わる、法律的な要素(そもそもそれをもとに計画していますので)をお伝えできればと思います。

それでは、ありがとうございました!